上記の画像のように、所謂ディズニーの映画の悪役達の総称なんです。
そんなディズニーヴィランズより、ディズニープリンセスの方が実は悪役だった可能性があります。
ディズニー映画のシンデレラ、白雪姫、眠りの森の美女などは、元ネタはグリム童話だったということは、お分かりの方もいらっしゃると思います。
このグリム童話、ヤーコプとヴィルヘルムのグリム兄弟が編纂したドイツのメルヘン集なのですが、正式なタイトルは『子供たちと家庭の童話』と言われており、160以上の言語に翻訳されていて、聖書に並ぶといわれるほど広く読まれたとされている物なのです。
このグリム童話は、日本版ではかなりメルヘンな構造に仕上がっているのですが、実際は、残酷で所謂グロテスクな構造、さらには主人公の性格も人間の悪い部分が出てしまっている物もあり、メルヘンよりもリアリティよりの童話なのです。
さてでは、ディズニープリンセスでもかなり有名なシンデレラのグリム童話を見て見ましょう。
以下原文
継母は、自分の娘のどちらかが王子の花嫁になることを確信した。 台所で立ち働く灰かぶりを見ると、笑いが止まらない。
この屋敷に帰るのを嫌がった夫はずっと自分の元にいたとはいえ、自分は正式な妻ではなかったので小さな家を与えられただけだった。その屈辱はとても口では説明できない。
だが、これで自分と死んだ前妻との立場は逆転する。娘が王子の花嫁となった暁には、灰かぶりを追い出してたくさんの使用人を雇えばいい。
継母は台所に入り、灰かぶりが洗ったばかりの野菜を入れた籠を振り払い、野菜をぶちまけた。
灰かぶりが驚いて振り返った。
継母が意地悪げに言う。
「全く、役に立たない子ね」
慌ててかがみ込み、野菜を拾おうとした灰かぶりに、機嫌よく継母が言葉を続けた。
「やはり、あんたをこの屋敷にいつまでも置いておくわけにはいかないわね」
「お継母様……」
灰かぶりは立ち上がり、継母の顔をひたと見つめた。
「お継母様。お姉様が王子様のお姫様に選ばれたらいいですね。ええ……きっと足は靴に入りますわ。お姫様になればもう歩く必要はないんですもの。お姉様たちなら、金の靴がどんなに小さなものだとしても……」 (中略)
継母や姉に同じ言葉を繰り返しながら、いつもぼんやりとした灰かぶりの瞳が、きつい光を放っていることに、誰も気付かなかった。
いよいよ、屋敷にも王子の使いの者がやってきた。ビロードのクッションの上に、金の刺繍靴が乗せられている。
居間には継母と2人の姉がいた。まずは上の姉が靴に足を入れることになった。しかし、かかとが少し余ってしまう。
継母は上の姉に近付き、そっと耳打ちした。
「おまえの部屋にナイフが置いてあるから、そのナイフでかかとを切ってらっしゃい。花嫁になれば、もう歩く必要はないんだから。なんとしても足を靴に合わせるのよ。」 (中略)
上の娘は母親の言葉に従い、自分の部屋に入ると、靴からはみ出したかかとをナイフで切り落とした。そして、ぐいと靴に足を突っ込む。 「おお、この方こそ王子様の花嫁となられるお方」
居間に戻ってきた上の姉の足に金色の刺繍靴がはまっているのを見て、使いの者は感嘆の声をあげた。
使いの者が上の姉を馬車に乗せようとした、その時だった。どこからともなく歌声が聞こえてきた。
靴から血が出ているよ。
靴から血が出ているよ。
この娘は靴の持ち主じゃない。
本当の娘はまだ家の中……
(なんだって……!)
使いの者は連れてきた娘の足を見た。今、娘の履いた金色の靴の縁から血が吹き出している。
「ああ……とんだ間違いをおかすところだった」
(タラ注:もっと早く気付けよ……) 使いの者は娘の足から靴を取り去り、布で綺麗に血をぬぐってビロードのクッションの上に置き、再び屋敷の居間に入った。
今度は下の姉の番だった。
だが、足を入れるが入らない。
継母は娘の耳元で囁いた。
「おまえの部屋にナイフが置いてあるから、そのナイフつま先を切ってらっしゃい。花嫁になれば、もう歩く必要はないんだから。なんとしても足を靴に合わせるのよ。」
下の姉は言われた通りに、部屋でナイフを振るった。そしてつま先をざっくりと切り落とし、急いで靴に足を入れた。
居間に戻ってきた下の姉を、今度こそ花嫁だと信じて(タラ注:おいおい)、使いの者は馬車の前まで連れ出した。するとまた歌声が聞こえてきた。 靴から血が出ているよ。
この娘は靴の持ち主じゃない。
本当の娘はまだ家の中……
「おっと、危ない危ない」
(タラ注:「おっと」じゃねーよ!) 使いの者は靴を取り返し、きれいに血を拭った。そして居間に戻って、継母に聞くのだった。
「もう1人、こちらにお嬢様はいらっしゃいませんか」
「もう1人……」
継母はその言葉にはっとした。
「いません。我が家の娘は2人だけ。あとは、小間使いのかわりに置いている汚い灰だらけの娘がいるだけですわ」
と、継母が答えた時だった。
「かまいませんっ」
突然大声をあげて部屋に入って来たのは王子だった。王子は馬車の中で待っていたのだが、使いの者が二度までも屋敷に戻ってしまったので、後を追ってきたのだった。
「とにかく、連れて来てください」
(中略)
「灰かぶり!」
やけになって、継母は叫んだ。
(中略)
灰かぶりは、使いの者がひざまずいて金の刺繍靴を差し出したのへ、足を入れた。もちろん足が入らないはずはない。
「おお……」
王子は感動して前に進み、その顔を上げさせた。
そこにあったのは、忘れたくても忘れられない姫君の顔だった。
「あなたはまさしく私の姫君だ」
継母と戻ってきていた二人の姉の顔は、みるみるうちに色を失った。
王子は姫君を馬車に乗せた。すると、また歌声が聞こえてくる。
靴から血は流れていない。
靴は足にぴったり合っている。
本当の花嫁が見つかった。
王子は馬車の窓から顔を出し、歌声のする方を見上げた。屋根裏から顔を出して歌っていたのは、屋敷の小間使いたちだった。 娘の結婚式の日となった。
その日、夫が帰ってくることとなり、継母は1人屋敷で待っていた。
「いったいこれは……。なぜお前がこの屋敷にいる?」
夫はよりにもよって末の娘が結婚することに決まったと聞き、急ぎ戻ってきたのだった。しかも戻ってみると、二度目の妻が屋敷にいるではないか。
「いいでしょう。どうせ灰かぶり―――あの子は、王子様と結婚してこの屋敷を出て行くんだから」
ぶつぶつと言い返す妻に、夫は顔を蒼くしながら震え声で言った。
「あの娘が王子様と結婚だなんてとんでもないことだ! なぜ、そんなことになってしまったんだ!」
後添えに入った2人の娘の母親はまだ、夫の言わんとしている事が解らない。ただ悔しそうに顔をゆがめている。
「私だって、私の可愛い娘のどちらかが王子様の花嫁になるものと思っていましたよ。だから、かかとやつま先を切ったのにさ……」
そこで、継母の顔がさっと青ざめた。
「私は……私は今なんと……娘たちの……娘たちの足を……」 「なんだって……!」
父親も真っ青になり、妻の肩を大きく揺さぶった。
「2人は? お前の2人の娘はどうした?」
「結婚式に行ってます……あの子は王子様の花嫁になるのだから、自分の姉たちに幸せを分けてやるのが、当然というものじゃないですか」
どこかぼんやりとして、まるで誰かにそう告げられたように答える妻を、夫は魂の抜けた人のような顔で眺めていた。
「お前はなんという馬鹿な真似をしたんだ。あの娘はこの屋敷から出してはいけなかったんだ……」 そこへ、何人もの小間使いが現れた。
「旦那様。奥様とのお約束通り、お嬢様がこのお屋敷にいらっしゃる間はご奉仕いたしました。これでおいとまを頂きとうございます」
みな晴れ晴れとした顔で言い、一礼すると屋敷から出て行った。
唖然とした顔の妻に、夫は言った。
「この屋敷は、あの娘を閉じ込めるためのものだった。母親以外に、あの娘と会話をすることを禁じていたのだ。あの子の蛇眼を封じる為に」
姉達は妹の結婚式に参列した。にこにこと愛想をふりまき、妹の横から離れようとしない。
“神様は善良な人間を助けます。善良でなければ、ひどい罰が下されるのですから……”
末の娘の脳裏に、亡くなった母親の声が蘇った。
姉たちが心配になる。彼女たちは善良ではない。善良でなければひどい罰が下される。 ひどい罰……
教会を出て、末娘は上の姉を見つめ、その視線を下の姉に移した。そして下の姉を見つめてから、再び上の姉へと視線を流す。
すると、2人の姉の足が止まった。
王子の腕につかまったまま、末娘は後ろを振り返らずに歩き続けた。
2人の姉は互いの目に手を伸ばし、ぐるりと両方の眼球を奪い取った。鋭い悲鳴がふたつの口から漏れ、長く尾を引いた―――。 その声を、末娘ははっきりと聞いた。しかし、決して振り返らなかった。
何事もなかったように末娘は王子と馬車に乗って、城に向かった。
馬車の中で王子が言った。
「きみの侍女として、屋敷から小間使いを連れてきてもよかったのだよ」
すると末娘は小首をかしげた。
「小間使いなんかいません。屋敷にいたのはハトです。ハトは、困った時に私を助けてくれるんです」
王子は訳がわからなかったが、愛しい花嫁がにっこりと笑ったので、やがて気にならなくなった。
実を言えば、末娘は王子のことを嫌いではなかったが、好きでもなかった。ただ、姉たちが話す舞踏会の話を聞き、うらやましく思っただけなのだ。
しかし、末娘は嬉しかった。これで、屋敷を追い出されることを心配することはない。
末娘はこれからも善良であることを、心に誓った。
どうですか?みなさんが想像しているシンデレラとは思えないのではないでしょうか。
知っておくべき真実と知らない方が良い真実
世の中は、この2つがうまくバランスを取ってできているんですね。
シンデレラ以外も、また機会があれば紹介出来たらと思います。
それでは、いい夢を
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