2016/05/17

勘違いのカッコイイ言い訳


以前、タクシーに乗車中に
車載ラジオから流れていたのですが

A「スプーンって10回いってみてよ」

B「スプーン、スプーン、スプーン、、、、」

A「パスタを食べるのは?」

B「フォーク!!」

A「はい残念。 食べるのは人間ですぅ~」

私(心の声) 「うぜぇ笑」



同じような内容の引っ掛け問題が何個か
話題にあがっていた
タクシーが停車してからも少しだけ
聞き入ってしまっていました

車から降りた後に
懐かしくなって
少し思い出していたのですが
小学生時代、少なくとも私の周りではこういった類の引っ掛け問題が流行った、、
いや、横行した時期がありました

それで
いきなりですが

「ちゅうしゃ」


何を想像しましたか???



大抵ほとんどの人は
車関係の話題のあとは 「駐車」
医療や病院関係の話題のあとは 「注射」
を想像しやすくなっています
また、その人が常に興味があることによっても変化します
車に興味があったり、車に関係する職業の人は「駐車」だったり
「注射」に関しても同様です。

このように、ある事象に関して
先立った「経験」、「知識」がその事象に影響を与えることを

「プライミング効果」といいます

プライミングは、なぜ起こるのか、
ヒントは人間の記憶処理の過程にあります。

何かを覚えるとき、
例えば「蛸(タコ)」
蛸を単体で記憶するのではなく
それに関連した既存の知識(海、たこやきetc)と関連して記憶されます
蛸が想起されるときには、それに関連した「海、たこやき」も活性化されることによって
プライミングは起こります。

蛸の話をしている時にたこ焼きが食べたくなったり。。。

お正月、初詣後に
 蛸揚げてみない?って言われたら
 いいね
 凧あげようぜ!って勘違いしませんか??
(お正月、初詣によって凧が活性化されている状態にあるため)
例え話がやや強引でしたが
話の流れをスムーズにするために必要なプライミングが
このように勘違いの原因にもなりえるのです。。。

何か勘違いをしたとき
「いやぁプライミング効果でさぁ~」
なんて言い訳できたら
カッコよく、、、は、ないか笑

プライミングのほとんどは無意識の内に起こるのですが
少し意識することで話を円滑に進めることもできますし
話す内容を、より相手に理解しやすい形にすることも可能です。

プライミングを理解し
記憶処理についても理解を深めることができれば
記憶することを上手く整理し
1つ聞いただけで10わかるような人になれる、、、、、
と、まではいかなくても

1聞いただけで10以上のアイディアが生めるようには
なるかもしれませんね。

プライミングは
言語だけでなく行動能力にも影響するという実験結果もあります
これについてはまたの機会に


ここからは余談

冒頭の10回言わせる引っ掛け問題は
「スプーン」「パスタ」この2つの単語から
活性化されるのが「フォーク」だったため
とっさにでる回答が「フォーク」になりやすいというわけです

「ちゅうしゃ」で何を想像しましたか?
「駐車」であればうれしいです。


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