2016/05/20

無意識の親近感


~よく行くお店

いつもいる常連の客いつもの店員さん

顔は知っているけど

お互い話したことのないひと

顔見知り程度の人

思い当たる顔はありますか?その中に仲良くなりたい人いませんか?~


 

なにやら昨今人間関係の希薄が問題視されていますが
今回は根本的な「人間関係の形成」と
類は友を呼ぶ」についてです


結論からいうと

「人と人の関係が形成されるとき

物理的な距離に影響される」

ということなのですが。

例を挙げると

新入学、クラス替え
近くの席の人から仲良くなっていった
そんな経験はないですか?

これは、近い人ほど会話するきっかけが多く
接する頻度が多いというのが理由です

もう1つ極端な話

冒頭に書いた顔見知りの人と
いつもとは全く違う旅先で、海外で出会ったら
いつもよりは確実に話しかけ易いのは容易に想像がつきませんか?


これは接触回数が多い人、認識回数が多い事象に対する好意が高くなる

単純接触効果」によるものです


「類は友を呼ぶ」

「似ていること」も

関係を形成する上では魅力的な材料です

こんな実験があります

結果のみを書くと

「はじめは同室、隣室の学生同士が仲良くなったが

次第に似た趣味、性格を持つ学生同士がより親密になった」

Newcomb,1961


なぜ類似性が魅力的なのか

似ている人は一緒にいて満足感がえられ
言いたいこと、意見が同じことが
自分の自信につながるとともにコミュニケーションが取りやすいからであり
結果的に関係を良好にしようとする努力が少なくて済む。

努力が少なくて済むというと聞こえが悪いですが
努力することはストレスです。
要はストレスの大きさの問題です
あくまでも人間はこころの深部ではストレスを排除したがります
これは自分を守る大切な機能なのです

もちろん努力してでも関係をきずきたい人というのはいるだろうと思います
それは、相手と関係を作るための労力(コスト)と
関係を作れたときの満足感(報酬)のバランスが取れている
または報酬が大きいと判断した場合です。

心理学好きの人は知っているであろう
「ミラーリング」これは相手のしぐさ等の真似をして
相手に無意識のうちに
「こいつ似ている!」「親近感湧くわ~」と思い込ませて
親密になろうとするやり方だ
これも類似性がもたらす心理を捉えた手段である

 関係は進展していくもので
そこで「空気が読める」といった能力(ソーシャル・スキル)の出番です!

が、それについて書くと文字数がすごいことになるのでまた今度


新しく輪を広げたい、あの人と友達になりたい

誰もが経験する人間関係の形成過程これは無意識のうちに
行っていることだが意識にあげることで
少しは役立つかもしれない。

まずは、相手に認識される、視界に入ることが第一歩です

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