2016/07/26

人見知りと赤ちゃんと

赤ちゃんの愛着度合いを測る

ストレンジシチュエーション


これは赤ちゃんの愛着の強さや質を見るために
考えられた実験で
愛着が具体的に示す行動の1つに
「人見知り」というものがあります


この人見知りは生後6ヶ月ごろから見られるもので
特定の人に見られる行動なんです

赤ちゃんを他人が抱こうとすると
泣き始める、これをなだめるにはもう一度
母親が抱き上げるしかない。
この赤ちゃんの行動は生まれてすぐの赤ちゃん
には見られないことから

はじめは1人の特定の人との間に
愛着が生まれ、それが次第に波及していくと考えられています

その愛着の質を見るために
考えられて実験が
ストレンジシチュエーション法

赤ちゃんが母親と一緒に居るときに
見知らぬ人が入ってきたり、母親が出入りしたり
一時的に居なくなったりする状況を作りだす
その間に赤ちゃんがどんな反応を示すのかを観察する

実験に協力してくれる
赤ちゃんは
生後1歳から1歳半

はじめに、実験者と母親、赤ちゃんが部屋に入る→
実験者は退室母親は椅子に座り赤ちゃんはおもちゃで遊ぶ→
そこに見知らぬ人が入室→母親が退室、見知らぬ人は赤ちゃんに働きかける→
見知らぬ人は退室し母親が入室、これを繰り返し。2回母親との再会をさせる。

結果母親と離れても泣かない「回避群」
母親と離れることを嫌い、再会すると喜ぶ「安定群」
母親にべったりで離れることを極端に嫌がる「不安定群」が見られた

愛着形成として一番好ましいのは「安定群」であり
この群の母親の育児態度を分析した結果
他の群の母親よりも赤ちゃんのシグナルに敏感かつ
適切に反応していることがわかった
さらに、愛情を込めた抱き方をする傾向にあった
身体的接触をあまり好まない
回避群の母親とは対照的な結果であった。

つまり
母親と赤ちゃんの愛着がしっかり成されていれば
母親は赤ちゃんにとっての「安全基地(不快な体験、経験したのちの)戻る場所、居心地のいい場所になる」と言うことがわかります

このことは母親に限らず
愛情を持って接していれば
母親が居なくとも愛着の形成は可能です



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