少し不思議な実験を後に紹介する
その前に
自分の体の感覚は脳の中にある
例えば
幻肢という症状を知っているだろうか?
事故などで手足の一部を失った患者に
表れる症状なのだが
失っているはずの腕に痛みを感じたりすることがある
それが幻肢だ
元は切断部分に残った神経が刺激されると
考えられていたのだが
これを取り除いても症状が残るために
脳の身体感覚を司る部分に
関係があるとされている
なぜ起こるのか
脳には各身体部位から信号を受け取る領域があり混在している
例えば
腕の感覚を受け取る領域の隣に
顔の感覚を受け取る部分があったりする
右手を失っている場合
右手からが送られれば脳の対応領域は活性化されるが
実際にはそこに信号が送られることはない
しかし隣の顔の対応領域に信号が送られた場合
機能しなくなった右手の領域にも顔の反応部分が
進入している場合があるために
顔の一部を触られると右手を触られている
という感覚が起こりえるのだ。
もう1つ
ピノキオ錯視を
紹介しよう
視覚的な感覚はシャットダウンするために
閉眼状態で行うのだが
ひじを前に突き出し
鼻をつまんだ状態で
上腕二頭筋を強く震動させると
ひじが伸びている状況になったと
脳が判断する
しかし実際には鼻をつまんだ状態にあり
つまんでいる感覚がある
この状態になると
ひじが伸びていき、鼻が伸びていく
といく錯覚になるのだ
このように
私たちが常日頃感じている感覚は
脳が受ける刺激と
私たちの身体イメージによって
成立しているのだ。
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