2016/07/06

カクテルパーティに注意の話

普段、生活のなかで
私たちの耳には
たくさんの情報が入ってきます
その情報を
うまく取捨選択して生活しているわけですが

それは注意といいう人間の持つ機能の
フィルタがうまく機能しているからなんです
今回はその注意についてです

あなたがもし
人ごみ騒音の中で立っているとします
そこで誰かがあなたの名前を呼ぶと
その声はあなたに、かすかにでも届き
それにあなたは、多くの場合反応できるのです

またある程度の人ごみの中であれば
友人とも他人の会話に惑わされることも無く
会話が出来ますよね
これは
「カクテルパーティ効果」
と呼ばれる注意の特徴です
注意を向けることで1つの対象以外を
フィルタにかけているのです

しかしながら
いくら友人であっても
複数人に一度に話されれば
混乱しますよね。
それも注意の特徴であり
注意の資源は有限であり
一度にたくさんの対象に注意は向けられないのです

例えば運転免許取りたてのころは
隣に乗せた人と会話したり
周囲を見渡したり
そんな余裕はなかなかできるものではありません
しかし時間経過と共に
運転に用いる注意量は減少し余裕が出来てきます
これは自動処理と呼ばれるものでつまり
慣れなんです。

この自動処理にはストループ効果という
ものもついてきます

ストループ効果
日本で生まれたあなたは
「アオ」という二文字のカナを見ると
「青」という風にも脳内では認識されます
これは本人の意識での制御は難しいのです

分かり易く説明しましょう

まずは次の
問題をクリックして

どうでしたか?
文字の自動処理と単語の色が
互いに干渉することで
色の読み上げは難しかったのではないでしょうか

しかし自己制御の利かない
自動処理は変化にとんだ
世の中に対応するためには必要なチカラです

慣れ親しんだものに使う注意を
最小限にし新しいものにより使える
という優れた人間の能力なのです





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